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スポーツ用品店のサステナビリティに配慮した取り組みとは?
Wednesday, 27 September 2023
今回は、スポーツ用品店がサステナビリティに配慮した取り組みを行う理由や事例を解説します!
スポーツ用品店がサステナビリティに向けた取り組みをする理由
スポーツ用品店がサステナビリティに配慮した取り組みを行う背景のひとつには、「将来スポーツができなくなるかもしれない」という不安があります。
例えば、近年では気候変動の影響によって暖冬の年が多くなり、予定通りにスキー場がオープンできないという事態が発生しています。また、夏には猛暑の影響で熱中症の危険性があるため、屋外でのスポーツができないという日もあります。
さらに台風や集中豪雨による自然災害によって、運動をする場所が奪われてしまうといった状況も起きているといいます。このようにスポーツの機会が奪われることの多い現代において、スポーツ用品店によるサステナビリティに向けた取り組みは重要性が高いと考えられているのです。
スポーツが続けられる環境を維持すると共に、運動する機会を失っている人々を減らし、スポーツ愛好家を育むことが重要課題であると考えられています。
サステナビリティに配慮したスポーツ用品店の取り組みを見てみよう!
ここからは、とある企業の事例を参考に、サステナビリティに配慮したスポーツ用品店による取り組みを見ていきましょう。
アパレル回収箱を店舗に設置
不要になったスポーツウエアなどのアパレル用品を回収する箱が店舗に設置されています。捨てられるはずのアパレル用品を回収し、資源の循環利用を目的とする取り組みです。
1着でも多く回収することによって、廃棄用品の処分で発生するCO2排出量を削減し、資源の消費を抑えられます。
商品を仕入れ過ぎない
商品の仕入れ過ぎは、売れ残りにつながり大量の在庫を抱えてしまいます。在庫を作り過ぎてしまうと管理が大変になるうえ、最終的には廃棄処分せざるを得なくなってしまいます。
また、商品の仕入れ過ぎは資源の消費を増やしてしまうため、適切な量を見極めた仕入れやものづくりが重要です。
CO2排出量削減に向けて店舗屋上に太陽光発電を導入
CO2排出量の削減に向けて、店舗の屋上に太陽光発電機を設置し、再生可能エネルギーを導入した事例があります。
太陽光による再生可能エネルギーは、一般的な化石燃料を使ったエネルギーと違いCO2を排出しないため、地球温暖化防止につながります。
また、全店舗の照明をLED化したのも、CO2排出量削減に貢献する取り組みです。
環境に優しい商品に切り替え
スポーツウエアを環境に優しい商品に切り替えるのもサステナビリティに配慮した取り組みのひとつです。
例えば廃棄プラスチックを再利用したリサイクルポリエステル素材を100%使用したゴルフウェアなどがあります。環境に優しいだけでなく、軽くて通気性が良いなど機能性が優れているのもポイントです。
資源の循環利用や環境負荷を軽減して作られたウエアは今後さらに増えていくことが期待できます。
環境保全活動に寄付できるTシャツを販売
環境保全活動として国立公園に寄付できるTシャツの販売を行った事例があります。通常の価格に寄付金分が上乗せされているにも関わらず、売れ行きは満足のいく結果だったといいます。
特に若い世代は、環境や社会への意識を持つ「エシカル志向」の人が多い傾向です。エシカル志向の人はこのような取り組みに積極的な姿勢を持つため、寄付付きの商品は今後も広がっていくと考えられるでしょう。
商品に関するプラスチックの削減
商品に関するプラスチックを70%削減することを目標にしている取り組みがあります。まずは商品の梱包を見直すところから始め、商品を袋に入れずにそのまま陳列するなどの工夫を行っています。
プラスチックの使用を減らす取り組みは、プラスチックごみの削減につながり、海洋汚染問題にも貢献します。
サステナビリティに配慮した取り組みを応援して、今まで通りスポーツが楽しめる未来に!
スポーツはプレイヤーとして参加しても観客として観るのも楽しく、人生を豊かにしてくれるものです。しかし気候変動による自然災害や猛暑で、スポーツができる環境が少しずつ減っています。
そこで、将来的にもスポーツが楽しめる社会をつくるために、スポーツ用品店はサステナビリティに配慮した取り組みに励んでいます。
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