環境に優しいぬいぐるみは、主に3種類のタイプに分かれます。1つ目は「天然素材を使っているもの」、2つ目は「リサイクル素材を使っているもの」、3つ目は「天然素材とリサイクル素材の両方が使われているもの」です。天然素材で使われているのは、オーガニックコットンやヘンプなどが挙げられます。

一方、リサイクル素材のぬいぐるみは、回収された廃棄ペットボトルを再利用した「リサイクルPET」と呼ばれる素材を使っているのが特徴です。資源を再利用していることから「環境に優しいぬいぐるみ」として認知度が高まっています。

環境に優しいぬいぐるみに使われている代表的な素材の「オーガニックコットン」と「リサイクルPET」について、それぞれどのような特徴があるのかチェックしていきましょう。

オーガニックコットン

オーガニックコットンとは、農薬や化学肥料を使わずに栽培されたコットンのことです。優しくふんわりとした肌触りが特徴で、肌にも優しいのがポイント。

敏感肌の人や赤ちゃんが触るのにも安心な素材です。オーガニックコットンと名乗るには厳しい基準をクリアし、認証を受けなければなりません。

審査基準には、児童労働を禁止していることも含まれており、環境だけでなく人にも優しい素材です。

リサイクルPET

リサイクルPETとは、回収された廃棄ペットボトルを洗浄・粉砕して繊維にしたポリエステル素材です。通常のポリエステルと同じくらいの品質といわれています。

もともとポリエステル繊維は石油由来ですが、リサイクルPETは回収された廃棄ペットボトルから作られるため、新たに石油成分から作る必要がありません。

また、ペットボトルごみの削減にもつながることから「環境に優しい素材」として浸透しています。

ぬいぐるみが汚れたときは洗濯して良いのかなど、お手入れ方法に悩むかもしれません。ぬいぐるみはホコリやダニなども溜まっていくため、定期的なお手入れが必要です。

ここからは環境に優しいぬいぐるみのお手入れ方法を確認していきましょう！

洗濯表示をチェック

まずはぬいぐるみの洗濯表示をチェックしましょう。「水洗い可」のマークがあれば、自宅で洗えます。水洗いマークには「洗濯機」と「手洗い」の2つがあります。桶にバツがかかれているマークは水洗い不可のため注意しましょう。

また、洗濯表示がない場合、接着剤を使っているものや色落ちしやすいものなどは、自宅での洗濯は避けた方が良いでしょう。

洗濯機で洗う場合

洗濯機で洗う場合は以下のものを用意します。

・洗濯ネット
・タオル
・中性洗剤（環境に優しい植物由来がおすすめ）

【洗濯方法】
洗濯ネットにぬいぐるみを入れ、ドライコースやおしゃれ着コースなどで洗います。すすぎが終わり、脱水に入る前に一度ぬいぐるみを取り出しタオルに包んでから再び洗濯ネットに入れ、10～15秒ほど脱水しましょう。

【干し方】
脱水が終わったらぬいぐるみを取り出し、形を整えます。洋服ブラシなどで軽くブラッシングをして毛並みを整え、風通しの良いところで陰干しします。

ただし、パイル地（タオル地）の場合は糸がひっかかってしまう恐れがあるため、ブラッシングは避けた方が良いでしょう。

【オーガニックコットンの場合の注意点】

オーガニックコットンの場合はポリエステル素材に比べて吸水性に優れているため、乾きにくい特徴があります。洗濯機で洗う場合は脱水をしっかり行うのがおすすめです。また日干ししてよく乾かすようにしましょう。

洗濯によって生地の質感や色彩が変わることがあるため、それらを避けたい人は洗浄液に漬け込んだタオルをかたく絞り、拭き洗いするのがおすすめです。

手洗いの場合

手洗いの場合は以下のものを用意します。

・洗面器
・洗濯ネット
・タオル
・中性洗剤（環境に優しい植物由来がおすすめ）

【洗濯方法】
洗面器にぬるま湯を入れ、適量の中性洗剤を入れて溶かします。ぬいぐるみを入れて優しく押し洗いし、汚れが落ちたらきれいな水ですすぎ洗いをします。

洗剤が残らないようにていねいにすすいだら、タオルで軽く水気を切り、そのままタオルでぬいぐるみを包んで脱水しましょう。

【干し方】
洗濯機の場合と同様に、風通しの良い場所で陰干しします。オーガニックコットンの場合は、日干しでよく乾かしましょう。

（参照:ぬいぐるみの洗濯方法まとめ。お手入れ方法からふわふわに洗うコツまで)

環境に優しいぬいぐるみには、オーガニックコットン素材やリサイクルPET素材などがあります。ぬいぐるみをきれいな状態に保つためには、適切なお手入れが重要です。優しく扱うことで長持ちし、資源を大切にすることにもつながります。

環境に優しいぬいぐるみを手に入れた際には、ぜひ今回紹介したお手入れ方法を参考にしてみてくださいね。
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